業界ニュース
ドライアイの治療薬 ムコスタ点眼の発売
コンピューター作業の増加、エアコンによる室内乾燥、コンタクトレンズの普及などによりドライアイに悩む患者は多く、推定では800万人とも言われている。
平成24年1月5日にドライアイ治療薬のムコスタ点眼液UD2%○Rがムコスタ錠○Rと同じ大塚製薬より発売された。この点眼液は胃炎・胃潰瘍治療薬のムコスタ錠と同じレバミピドである。
レバミピドは胃粘膜でのムチン増加作用と粘膜修復作用を示すが、その作用に着目して、点眼液と応用したものである。
この点眼液は角膜・結膜のムチン産生を促進し、涙の質を正常化させ、角膜・結膜の傷を修復する事によりドライアイを改善させた。
効果としてはジクアホソルナトリウム製剤のジクアス点眼○Rと同様である。ジクアス点眼は1日6回点眼であるが、1回使い切りタイプのムコスタ点眼の点眼回数は1日4回である。
ドライアイの目の乾燥は人口涙液などでコントロール出来るが目の「ゴロゴロ感」や「痛み」などの症状は改善しにくいといわれており、これらのムチン分泌促進剤はそうした症状も改善する可能性がある。
(2012.02.21)
ロタウイルスワクチンの内服薬発売へ
ロタウイルスによる乳幼児の急性重症胃腸炎を心配する声は多い。
このウイルスは乳幼児の間で発症し、毎年120万人が罹患し、そのうち8万人近くが入院している。また、胃腸炎だけでなく小児の急性脳炎・脳症の原因としてもインフルエンザウイルス、HHV-6,7に次いで第3位にあげられている。このウイルスの予防の為にロタウイルスワクチンの内用液、ロタリックスがグラクソ・スミスクライン・第一三共から発売された。
この内容液は経口接種限定であり乳幼児には摂取させやすいという。このワクチン接種時期としては生後6週から24週までの間に2回接種するのだが間隔は4週間以上あけるとされている。生後24週以上からロタウイルスによる胃腸炎で入院する事が多い月齢となる。その為24週までの接種が奨励されている。
乳幼児をもつ親にとってはこの経口ワクチンによって重症ロタウイルス胃腸炎の90%近い発症予防は朗報の一つである。
(2012.01.20)
認知症の新薬が続々
アルツハイマーの新しい治療薬が、続々発売されることになりそうである。先頃、レミニール錠が武田製薬より発売され、東日本大震災の影響で発売が遅れていた、第一三共のメマリー錠も6月8日に発売されることになった。
上記の2剤は内服薬であるが、認知症治療薬としては初めての外用薬(貼付剤)としてリバスタッチパッチ(リバスチグミン経皮吸収剤)も発売されることになっている。
高齢化に伴い、ますますの増加が見込まれる認知症であるが、従来治療薬としてはアリセプトしか市場にはなかった。
レミニール・リバスタッチはアリセプトと同様にコリンエステラーゼ阻害薬であり、併用はできないが、メマリーはNMDA受容体拮抗薬であり、コリンエステラーゼ阻害薬との併用は可能である。
多様な薬剤の登場で、少しでも認知症の進展を遅らせることが出来れば良いと、高齢者を抱える家族の切なる願いである。
(2011.05.25)
ビグアナイト剤メルビンが販売中止。使用範囲拡大のメトグルコに
大日本製薬のメルビン錠が本年中に販売中止となることが決定した。最終出荷時期は9月頃を予定している。
メルビン錠は1961年に販売された糖尿病治療薬のメトホルミン製剤だが、乳酸アシドーシスの副作用により、使用は慎重であり使用上限は1日750㎎である。しかし、昨今欧米の使用状況と隔たりがあることが問題となっていた。
同社は昨年5月、欧米で発売されているメトホルミン製剤を導入し、1500~2250㎎まで使用出来るメトグルコ錠として発売した。
インスリン抵抗性改善薬として価値が再認識されているメトホルミンだが、日本人の糖尿病治療に関しても体質の変化等に合わせた治療薬の選択が必要となっている。
肥満者が増加している日本で、肥満でも非肥満でも使用出来るメトホルミン製剤は便利である。
(2011.01.27)
一般薬販売姿勢を再徹底 -日薬、覆面調査受け方針-
日本薬剤師会は、厚生労働省が発表した新販売制度の覆面調査結果を受け、新たに自主点検の再徹底を図る。
厚生労働省が今年で1~3月にかけて、全国の薬局・薬店を対象に行った覆面調査では、調査店舗(3991店舗の67.5%が第1類医薬品を取り扱っていたが、そのうち1割強の店舗が「リスク分類別の陳列が不明瞭」であったほか、資格者の名札についても陳列が不明瞭な店ほど全員が名札を付けていないケースが多いなど、様々な実態が明らかになった。
定員5 人に対して6人が立候補した副会長選挙では生出泉太郎氏をはじめとする4 名が再選され、七海朗氏が初当選を果たした。
(2010.07.15)
日薬会長選、第72回臨時総会で再選
日本薬剤師会の第72回臨時総会が開催され、会長及び副会長選挙が行なわれた。会長選挙は立候補者が現職の児玉孝氏のみだったため、信任決議が行なわれ満場一致での再任が決まった。
再任に際し児玉会長は、「マニュフェストを目に見える形で会員に提示する」と強調し、公約の実現に自信をみせた。その中でも「薬剤師将来ビジョンの策定」を最重要テーマとして掲げ、現在、薬局・医薬品、調剤など日薬会内の各委員会から中間報告としてとりまとめている最中だとした。
この結果を重く受け止め、新たに自主点検のためのチェック表を作成し、8月末までに自主点検の再徹底を図る。
また、9月には都道府県薬剤師会役員が全会員薬局等を直接訪問し確認することとした。
(2010.03.05)


























